1.家までの坂道は除雪されない
両親が住んでいた家に続く道は400mほどが私道です。ですが除雪されないため冬季は車で近寄れません。曲がった狭い坂道なのでかなり除雪が難しいのだそうです。
家を建てた場所が悪いということです。両親が引っ越してしまった後「こんな条件の場所に住んでいるのはニセコ近辺でも珍しい」といった趣旨のことをたくさんの人に言われました。
2.除雪されない私道の移動はスノーモービルで
そのため冬の間はお隣の倉庫に車を置かせてもらっていました。その倉庫と家の間の移動に使っていたのがスノーモービルです。
下の動画は家からスノーモービルに乗りお隣に行くまでの様子です。
私道の先は畑と畑の間に道があるのですが、畑の方が高い位置にある場所は吹きだまりになりやすいこともあり、途中で畑の上に出てショートカットするようにお隣の倉庫に向かいます。
3.ニセコで吹雪くとスノーモービルでもさすがに大変
この家の私有地はほぼ全体が周囲よりも低くなっており、吹雪の影響を受けづらいという特徴があります。そのため私有地を走っている間は大したことなかったのに、お隣の畑まで出ると猛烈な吹雪だったということがよくありました。
普段スノーモービルで走る場所には何本も棒を立ててあり、どこを走れば良いかわかるようにしてありました。
しかし吹雪くと周囲がよく見えないのでスノーモービルの轍を頼りに進むということがよくありました。短時間に大量に積もるとその轍も消えてしまうので、雪が積もったら道をつけるためだけにスノーモービルで走るということをしていました。
本来ならそういう状態こそスノーモービルで遊ぶには面白いのでしょうが、私の腕ではそんな余裕はありません。ましてや年老いた父には危険でしかありません。
私はちょうど大雪が降りやすい頃によく帰省していたのでそういう場面によく出くわしましたが、父曰くそこまでの大雪は年に数回あるかないかだそうで、私が行くと天気が悪いことが多いのだそうです。
4.ホワイトアウトに遭遇したことも
そんなわけである大雪が降った日にお隣まで道をつけに行ったところ、お隣の畑に出た時点で前がほとんど見えないほどの吹雪でした。
何も見えないので怖くてスピードは出したくないのですが、深い雪のせいで下が柔らかくスピードを出さないとどんどんスノーモービルが沈んでしまいます。この状況で沈んだら再スタートが大変なのでゆっくり周囲を確認する余裕もなく進みました。
深い雪の上をスノーモービルで進むと、海の上を小舟で進んでいるような感じでかなり左右に揺れます。そのため横に倒れるような感覚があり(バランスを取らないと実際に倒れると思いますが)、それも怖さの要因です。
それでも行きはある程度スピードを保ちつつどこを走っているか想像しながらなんとかなりました。ですが家に帰るときには完全なホワイトアウトでした。スノーモービルのヘッドライトが全く役に立たず、前も全く見えていません。全てが真っ白で自分の手元すら良く見えず、まさに空間認識を失いました。
気がついたら「ぼふっ」と音がして雪の壁に突っ込んでいたのです。あまりに怖くてスピードを落としすぎていたのだと思います。
雪の壁だと思ったものは畑の段差でした。普段ならスノーモービルが簡単に登ってしまう段差ですが吹雪で吹きだまりになっていたため、ゆっくり走るスノーモービルが埋まってしまったようです。
周囲全てが柔らかいので電柱にさえぶつからず、モービルの下敷きにならなければ怪我の心配もないのですが、このときは本当に怖かったです。
携帯電話で助けを呼び、吹雪も少し弱まったのでなんとか無事に帰ることはできましたが、危うくお隣の畑で遭難するところでした。
5.スノーモービルの操作性
スノーモービルはバイクに乗るような感じで乗ると良いようです。「ようです」というのも私はバイクを操縦したことがないのでわからないからです。
とにかく体重移動をした方がスムーズに曲がります。かなり大胆に体重移動しないと曲がらずに意図しない方へ進んでしまうといこともよくあります。
上の動画で使っているスノーモービルは両親が引っ越す直前に購入した新しいもの(でも中古)で、それまで長い間使っていた古い機種と比較すると格段に使いやすかったです。なぜか非常に曲がりやすく、感激したのを覚えています。
古いスノーモービルはエンジンのかかりも悪くなっており、操作性もあまり良くなかったので年老いた両親が乗るのは大変だったと思います。
実は大変だったため一時期雪上車を導入していたことがあります。雪上車といっても個人で導入できる少し変わったものです。それについてはまた後日書こうと思います。書きました→雪上車「ホンダスノーティー」のこと
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