1．ラ プルーム ニセコ リゾートとは
「ラ プルーム ニセコ リゾート」は「高橋牧場 ニセコミルク工房」のすぐ近くで建設中（2025年11月時点）の高級リゾート（らしい）です。
2024年に事業者が経営破綻し、長期間にわたり工事が止まったことで話題となりました。
ニセコに馴染みのない方のために説明しておくと「高橋牧場 ニセコミルク工房」はスキー場のあるアンヌプリ（という山）の東山と呼ばれるエリアにあります。
飲むヨーグルトやジェラート、スイーツなどを売りに夏でも集客できる、ニセコでは珍しくかつ古株の観光スポットです。
ニセコのバブルとは関係がなく、併設されているレストランもリーズナブルな価格で一般客でも気軽に行ける観光施設です。
2．「ニセコのバブルが弾ける前兆か？」と報道された
そのニセコミルク工房のすぐ近くで建設されているラ プルーム ニセコ リゾートは幹線道路添いではないものの、開発の規模が大きいため遠くからでも見え、目立ちます。
長期間にわたり工事が止まった際にはTVなど複数のメディアが「これはニセコのバブルが弾ける前兆か？」のように報道していました。
わざわざ現地の最新の様子も撮影した上で報道しているメディアもあり、当初は「ふーん、そうなのか」という程度にしか思っていませんでした。
3．バブルが弾ける前兆ではなかった
ですが実際には資金繰りが難しくなったという話ではなく、その事業者固有の問題だったようです。
知り合いの地元の人は「計画倒産」と表現していました。その知人はこのプロジェクトと全く関係の無い業種の人です。知り合いの業者さんか誰かからそう聞いたのでしょう。
多くのメディアは「ニセコ＝バブル」「バブル＝弾ける」というよくある連想をそのまま報道しただけのようです。
ちなみにあるYoutubeチャンネルでこの問題を扱っており、やはり最初から資金流用するつもりの事業者だったのだろうというような内容でした。
このチャンネルを以前から知っており個人的にある程度信用しているということもありますが、地元の人が言っていた「計画倒産」の方が事実に近いと感じました。
（参考：資産価値ZERO -限界ニュータウン探訪記- https://youtu.be/Z6Py8uLvLL8?si=PaYw07CbeZxilcsh）
知名度もある建設会社・不動産開発会社が関わっているプロジェクトでなぜそんないい加減なことになったのか非常に不思議な話なのですが、その点について掘り下げた報道は見かけませんでした。
その後は2025年になって国内の投資ファンドが取得したという報道があったのみです。
4．バブルはすでに何度も弾けている？
実はニセコのバブルが弾けたという話は過去にも聞いたことがあります。
2000年以降で少なくとも2度ほど、ニセコエリアのコンドミニアムなどが「For Sale」という看板だらけになったのを見ました。その都度「バブルが弾けた」みたいな言い方がされていたと記憶しています。
ですが特にニュースになるでもなく、何年もしないうちにそうしたForSaleの看板は減りました。
「ニセコが外国人だらけ」「地価が上昇しバブル」、という報道が全国区で頻繁に行われるようになったのはむしろその後です。
今もすごい勢いで開発が進んでおり、以前は草木しか見えなかったような道路の両脇が毎年次々と建物になっていきます。
倶知安の市街地やひらふ坂、ニセコ町など以外にも開発エリアが広がっている感じです。
5．リゾート建設は再開
国内の投資ファンドによるラ プルーム ニセコ リゾートの取得というニュースを見たのはこの夏のことだったと思います。
その後、少なくとも9月には既に大きなクレーンが稼働しているのを見ました。
当初の報道では建設現場が放置され大きな廃墟になるのではと心配されているという話も紹介されていましたが、そうはならずに済んだようで良かったです。
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